電力自由化に向けての九州電力の対策とは

新規の電力会社は、自社の事業と組み合わせたサービスで顧客を取り込もうとする作戦

電力自由化により、今まで独占体制だった電力会社が新規参入の電力会社と競合することになりました。電力の小売りが自由化されたことにより、消費者は好きな電力会社に切り替えることができるようになったのです。
新規の電力会社は、自社の事業と組み合わせたサービスで顧客を取り込む作戦を打ち出してきています。たとえば、通信会社なら自社のスマホや携帯と電気をセットにして契約をすれば、料金が割安になるサービスを宣伝しています。ガス会社なら、ガスと電気の契約をすれば、両方とも料金が割引きされるというサービスです。

利用者のニーズを反映したサービスを実施する九州電力

新規参入の電力会社の顧客獲得の作戦に、既存の大手電力会社も新たな戦略を打ち出してきています。
九州電力も、今までは九州地区の電力を全て賄ってきましたが、これからは新しい電力会社と競合していかなければなりません。そのために、今までの料金体制をリニューアルすることになりました。季節や平日、休日の昼と夜の電力使用には大きな違いが出てきます。電気の使用料が少ない季節や時間帯の料金を安くするという、利用者のニーズを反映したサービスを実施します。これは省エネルギーの効果もあり、環境のためにも効果的なサービスだと言えるでしょう。

既存の電力会社も全国に電力販売をすることができるビジネスチャンス

電力販売を独占していた既存の電力会社は、新規参入の電力会社とこれから顧客を獲得するために競っていかなければならなくなりました。しかし、既存の電力会社にとって電力自由化は、事業拡大のチャンスでもあるのです。
九州電力は、今まで九州だけでしか電力を販売できませんでした。しかし、これからは全国に販売をすることもできるようになり、ビジネスチャンスが広がったと言えるでしょう。
実際、首都圏での顧客獲得を目指して、大手の石油会社やガス会社と組んで大規模火力発電所を建設することが明らかになっています。さらに、様々な新規の電力会社と提携をしてともに顧客を増やしていこうという戦略です。提携する新しい電力会社は、通信事業や、ガス、石油など多岐に渡っています。

しかし、ほかの既存の電力会社も全国展開を図っているため、今後の戦いはさらに激化することが見込まれます。電力会社は、生き残るために新たな料金プランを続々と出して行かねばなりませんが、これは消費者にとっては歓迎すべきことです。光熱費の家計占める割合は高く、その出費を新しい料金プランで抑えることができます。消費者にとって電力自由化は、高い電気料金を安くできるチャンスでもあるのです。